蔓延する誤った「ソーシャルメディア」の定義【水谷翔】 および、その反響を読んで。

北京日記終わってないけどついったーでは足りないので。あうう郵便局行かなきゃ...

【あらすじ】

TechWave - 蔓延する誤った「ソーシャルメディア」の定義【水谷翔】 http://techwave.jp/archives/51525441.html

大学4年生の水谷翔さんから寄稿していただきました。「自称ソーシャルメディアマーケターによる誤った見解が蔓延している」と、なかなか挑発的な文章から始まっています。僕はこうした挑発的な若者が大好きなんで、取り上げさせていただきました。w


Togetter - 蔓延する誤った「ソーシャルメディア」の定義 大学生が書いたTechWaveの記事への反応まとめ  http://togetter.com/li/71864

@sasakitoshinao : この記事は100%間違っている。そもそもバーチャルの人間関係とリアルの人間関係が融解しつつあるのであって、リアルに固執するのは変。


みんなの意見がばらばらだってことは、きちんとした定義はこれまで無かったという事だ!

てな訳で個人的意見を書かせてもらおう!専門家じゃないから思った事だけだ!


【私のインターネットコミュニケーションの背景】

・1985年生まれ、25歳、女、地方生まれ、現在東京在住。仕事はやまのほうでしゅぎょうちゅうでメディアとか関係ないです。

・小学校時代(90年代後半)からチャットを使っていました。

・高校時代(00年代前半)には常連だったチャットのオフ会に出席したことがあります。
・大学時代(00年代半ば)からは上京したため、オフ会というよりもネットで仲良くなった人とは割と普通に会うようになり、恋愛も、出会いのきっかけがインターネット上の人との割合が高かったです。(失敗もありましたが、ほとんどはうまくいっていました。)

・大学時代のはじめ頃、チャット上の友人にmixiを紹介され、始めました。
その後、リアルの友人に紹介し、また周りで自然とmixiが流行した結果、いまはマイミクはリアルの友人の方が多いです。

・現在はTwitterの方が楽なので、Twitterを良く利用しています。
Twitterに関しては、botや商業アカウントを除くと、リアルの友人が半分、会った事のない人が半分ぐらいの割合でフォローしています。
ただし、会った事のない人のうち、70%程度は友人の友人(と思われる)人です。


彼が「ソーシャル」を友人・知人と定義したのはなんでだろう

記事の最後の方に、大事な事が書かれています。

 私が言う「クローズド」とは、ユーザー同士の関係や、会話のやり取りのことです。この情報が外にさらされたら(Googleで検索したらマイミクやフレンドの情報が出てくる等)、とんでもないですよね?
 そうならない、クローズドな世界での濃密なコミュニケーションがSNS、ひいてはソーシャルの魅力なのです。


まったくですよねー。


「不特定多数」と交流するのではなく、「すでに形成された『社会(social)』」との交流を図るために最適化されたシステムのことを、「ソーシャルメディア」と指したい。


これが私の意見です。


 残念ながら多くの「自称ソーシャルメディアマーケタ―」のみなさんは、人が集まる場所=無条件にソーシャルだと思い込んでいるようですが。

↑そうなの?そうだとしたらその捉え方は確かに間違ってると思う。


 ソーシャルとはあくまで「実際の友人・知人との交流の場」です。あなたの友人との新たなコミュニケーション方法となりうる存在です。
 このような視点で見れば、おのずとソーシャルとインターネット的なものの区別がつくでしょう。

で、これも最初の「クローズド」の話を念頭に置けば、正しいと思います。
Youtubeがソーシャルではない、ってのはその通りだと思いますね。



ただし、「リアル」と「バーチャル」という捉え方ではなくて、たとえばTwitter上でも仲良くなってる人とは『社会(social)』が形成されていると思うんだよね。

なので水谷さんの

 インターネット上で出会った人々との交流は、ソーシャルでしょうか?

 厳密には、ソーシャルとは呼べません。そういったオンライン上で知らない人々との交流の場は、バーチャルと呼びます。オンラインゲームなど、インターネット上で知り合ったユーザーと協力していくゲームなどが、バーチャルの具体例です。

という部分には賛同できません。


とくに、まあ、Twitterの場合(私の場合)、「友人の友人」という関係であればかなり「リアル」に近い
から....ということは言えるかもしれない。


でも昔常連だったチャットでは、お互いの信頼関係が増すにつれて社会が形成され、個人情報を渡したり渡されたりすることが増えた。
固定ハンドル同士はみんな電話番号も住んでいる場所も顔も知っているようになった。
これはバーチャルの人間関係と呼べるのかしら?

確かに「リアルとバーチャルが融解している」という表現が正しいかもしれないなー。
とにかく「友人・知人になった」とか「『社会(social)』が形成された」状態なんだと思うんだよねー。


で、その中で、不特定多数に知らせるべきでないこと(現在地や、個人的な近況など)を伝える場が「ソーシャルメディア」なんじゃないのかな。
ついったーの感覚はそれをわりと曖昧にしているけどね。


実名と匿名

で、この話は過去ネットワークでのコミュニケーションが始まったときから存在するこの話に帰結していきます。
あーーーまた長くなっちゃうので詳しくはまた別エントリにまとめることにしよう。
要点だけさっと書くと、


・実名やそれに近い状態で、インターネット上にプライベートを無制限に公開する事は、いろいろな意味で危険。


ってことです。
そのためのファイアウォール的なシステムが「ソーシャルメディア」ってことなんじゃないですかね。はい。

Twitterの特殊性

あと、これはかなり大きな話だと思うんだけど、前述したTwtitterの曖昧さ、っていうのがちょっと見えたので最後に。
これもそのうち別エントリにまとめるつもり(やる気があったらね!)。


・友人関係(その強度も含めて)や近況は全体に可視化される。高度なプライベート情報はDMやメールで行われる。


mixiなんかは最近日記すら読めないから、そいつがどういう人なのか一切わかんないよね。クローズしていってる。あーでも「友人の友人」っていう項目はすばらしいものなのかも。facebookはほとんどつかってないから知らん。